ふう様イタリア視察報告

去る10月10日より8日間、ふう様のイタリア視察に同行いたしましたので、報告させていただきます。0歳児との海外旅行をお考えの方の参考になれば幸いデス。

10/10: ローマへは、関空よりアリタリア航空利用で約12時間所要します。もちろんバシュネット予約でふう様はビジネスクラス並に快適フライト。機内でも終始ご機嫌で、斜め後ろ席の、どうみても子供嫌いなツアコンお姉さんの指に光る光物にご執着のご様子でした。(従者達は、いつお姉さんが怒鳴り込んでくるかとハラハラでしたよぅ)
ふう様イタリア視察の旅
出発地がどんなに暑くても、機内は非常に寒いので、フリースのブランケット持参をお忘れなく。またDantyoがフライトでよく利用するコンパクト加湿器「ちょこっとオアシス®」、かなり役立ちます。特にヨーロッパは激しく乾燥するので現地ホテルでも大活躍です。
当日ホテルチェックインは21時頃。そうそう、イタリアでの宿泊をお考えの皆様。くれぐれも三つ星以下のお宿は避けたほうが無難ですぞ。ローマもこれで4つ星ですか?ってな具合でしたが、次のフィレンツェ3つ星ホテルと比べれば納得。まあ、パパンとバスダブに浸かれたのでふう様はご機嫌でしたが。
ミルク育児の御母堂さま。日本のように部屋に湯沸かし器はないので持っていくか、フロントに頼むことになります。完母の方は楽チンですよ。ちなみにふう様、滞在期間中ずっと、ほぼ日本時間でおっぱい要求があり、時差とか関係なさそうなご様子でした 。ママンはかなり睡眠ダメージくらいます。
とりあえず水を求めて、治安はよくなさげな近くのテルミニ駅へ潜入してみました。夜の渋谷って感じで若者達がだらだらしてます。地下街はショッピングモールになっており、可愛いがど派手なベビー服なども多数。さすがイタリーと感心。スーパーが夜遅く(22時)までやっているのはオキナワンと同じで助かります。ちなみにオムツはパンパース・イタリーバージョンが売られていましたが高い!ベビーフードやミルクはイタリア語が読めないのでお手上げです。これらは持参すべしですね。

10/11: イタリアの朝食はコーヒーとクロワッサンで軽く済ますようです。朝からプライベートガイドのお姉さんとローマおのぼりさんツアーへGo。移動はふう様にぞっこんな運転手ロベルトのベンツワゴンで。やっぱいいなあ、高級車は。しかしその運転は、、。まあ、タクシーより遥かにましだけど、すごいっす、イタリアの道路事情。筆舌に尽きません。まじやばいっす。ぜひ一度ご体験を。帰国後、激しく交通ルール無視の沖縄の道路に、一瞬ですが秩序が見えたほどです。
さて、ローマ市内の印象はとりあえずベルニーニ!というほど彼の彫刻にあふれておりました。特に布の表現が見事です。大理石に見えません。
ツアーで回ったところを列記します。サンフランシスコ・ア・リーパ教会→市庁舎→フォロロマーノでコロッセオのチケット購入。これ裏技なのね→排気ガスで黒くなったコロッセオ→パンテオン→ナヴォーナ広場→トレビノ泉にいくころには、人ごみに疲れてもうローマに帰ってこれなくてもいいからとか思いながら、お決まりのコイン投げ→スペイン広場でちょっとずるして地下鉄用のエレベーターで上まで上がり、人ごみを上から目線で眺め一息。教会の鐘が正午ちょい過ぎにアバウトに鳴り出し、ランチ。ズッキーニの花って食べるのね。おいしいのね。
午後はピンチョの丘で休憩後、ヴァチカン・サンピエトロ聖堂へ。途中、地方大名が旗を振りながらサンピエトロへ行列するイベントに遭遇し、予告なしで幹線道路が閉鎖となる。さすがイタリア。ロベルト激怒して交通整理の美人婦警さんと口論になるが、これまたイタリーっぽくて良かったです。
サンピエトロでは、なんだかお金と権力にまみれたキリスト教総本山に圧倒されっぱなし。聖堂の中に立派なパイプオルガンがあり、演奏は聴けるのかと尋ねたところ、年に数回の大イベント時に演奏されるらしいが、そのときはお偉い信者のみなさんしかここには入れないそうな。
想像以上の芸術品の数々に頭はパンク状態で、ツアーは終了しました。車移動でほんとよかったです。ロベルトありがとう。ふう様連れの自力移動ではこんなに回れません。
ホテルで休憩後、すぐそばのサンタマリア・マッジョーレ教会を見つつ、近場のピッツェリアで夕食。早い・安い、まるでガストのような店だったがおいしかったです。
本日のふう様、ローマ各名所、世界遺産にて授乳&オムツ替え。素敵でした。そういえばローマの松って日本の松とは全然ちがうのね。松ぼっくりなんて手榴弾みたい。レスピーギを聴きなおさなければ

10/12: 朝からバチカン美術館へ。とりあえずおっかなびっくりスリに気をつけながら地下鉄にのって見ました。ふう様スマイルは快調で、現地のおば様がふう様に席を譲ってくれたり、通りすがりの綺麗なお姉さんたちにもbeautiful!!と絶賛され、Dantyoは親ばか全開モードへ。
朝一に予約で入ったため、館内はまだすいていておおむね快適でした。ふう様、有名どこのイケメン彫刻が並ぶ中庭で授乳&オムツ替えしてご満悦。警備のお兄さんたちも笑って許してくれました。メインディッシュに、最後の審判の天井絵画。この絵、幸せでないものは去れ!!というノリですかね、厳しいのですね。そういえば館内のピッツェリア、美術館なのにちゃんと窯で焼き上げているのにびっくり。うまかったです。
さて、行く先も決めず、ぶらぶら散歩しているとサンタンジェロ城が。かなり美しいです。歌劇「トスカ」では主人公がここのテラスからテヴェレ川に飛び込んで自害するということになっていますが、どうみても城壁の上に落ちます。川からすごい離れてますけどー?
全員、あまりに見所満載の美術館で心身ともに疲れてしまい、城内に入る気力がありませんでした。橋の天使の像はすばらしかったです。やはりベリーニ作なのねえ。
その頃雨が降りはじめ、慌ててパンテオンで雨宿り。ここ、ドーム状の天井のてっぺんが、明り取りのために丸くくりぬかれているので、教会の中央にだけ雨が降るという不思議な光景を見ることができました。やがて雨もやみ、散策再開。フォロローマに迷入するようにたどり着き、ガレ場のような古代ローマの道を歩いてホテルへ戻りました。ローマは一日にしてならず、に納得。
夜はちょっと高級なリストランテヘ。ここは目的のレストランが定休日であったため、その近くで適当にはいった地元の人ばかりの店でしたが、、目が飛び出るほどおいしー!!そして思った以上に安い!お店の方もとても親切に対応してくださいました。
で、ホテル帰室後、目が飛び出るような事件発覚。行きのタクシーにDantyoはカメラを置き忘れてしまっていたのですううう!!レストランの方の協力で、行きも帰りも乗ったタクシーまで突き止められたものの、すでに時遅し。今後、旅先での写真はこまめにPCに落としていきます、はい。

10/13:午前、ユーロスターにのってフィレンツェへ移動。しかし、イタリアの電車というのは、わざとですか?といわんばかりに時間通りきませんね。朝から。駅の掲示板、到着予定時刻や出発ホームの番号がめまぐるしく変更しています。
さすがにユーロスターは、比較的時間通りに運行しているため、我々も無事フィレンツェ到着。
共和国広場のテラス席でランチ。ここはかつて、様々な外国からの芸術家がお茶しながら議論を交わしたところだとか。チャイコフスキーのフィレンツェの思い出を聞きたくなります。
午後からこれまたプライベートガイドさんと徒歩にて観光へ。回った先は、サンジョバンニ洗礼堂、ジョットの鐘桜、ドゥオーモ、ミケランジェロ広場、サンサルヴァトーレアルモンテ教会。中でも感動したのが最後のアルモンテ教会。今まで飽きるほど見てきた賢覧豪華な教会とは違い、非常にシンプルだが美しく、旅行中最も心安らぐ教会でした。ここ、床がすべて墓なんです。(その上を歩いて回っているのですよ。)タイルのように大理石の墓石が床板となっています。教会から一望するフィレンツェの町並みは言葉にはできないですね。え?ドゥオーモに登ったかって?ええ、そりゃあもう、6kg超えのふう様を担いであの階段は、パパンに与えられた試練でしたね。そして最上部で(屋根のてっぺんです。結構怖いかも。)、街中に響く18時の鐘を聞きながらのおっぱいは格別の味だったと伺っておりますよ。アメリカ人の赤ちゃん連れ夫婦と少しお話しちゃいました。音楽と赤ちゃんは世界共通デス。

10/14: 朝からウフィツィ美術館へ。ヴィーナス誕生とか春とか、メディチ家コレクションはこゆすぎてもうお腹いっぱいです。特に宗教画はもう、降参します。ごめんなさいです。総じて、こんな美術館や大聖堂を建ててしまう宗教の求心力って怖いっす。そしてこういう環境から生まれた西洋音楽、我々には、容易には理解しがたいのだと思い知るのでした。
午後、H女史はショッピングのため一人雑踏に消え、残りの従者とふう様はヴェッキオ橋を渡ったりしながら町並みをゆっくり散策しました。ふう様金細工の店前で大興奮。またゆっくり来たい街だと思いました。
さて、夜になり、ホテルでふう様のお世話を昨日のガイドさんに頼んだ後、私たち従者だけでオペラ鑑賞へ行って参りました。お題は椿姫。昨年ウィーンで、前衛的な魔笛の演出に打ちのめされて帰った思い出がフとよぎって不安になったりしましたが、始まってみれば非常に美しい舞台で大満足!Obの美しいPPや、ビロードの様なクラリネットの音色にも感激しました。そういえば、エーラー管使いのDantyoが、ベーム管吹きで唯一大好きなカルボナーレ氏もこんな音のイタリア人です。
終幕は23時30分近くでした。イタリアの人たち、平日の深夜にいたるオペラに、こんなにたくさんの人が集まるのが凄いです。イタリアオペラ&社交界恐るべし。

10/15:いよいよ最終日。午前はアカデミア美術館へ。ダビデ君が思ったよりでかいのに驚く。そういえばミケランジェロ広場にもレプリカがあったがやはり屋内の本物は美しい。ふう様は楽器館のチェロがお気に召した様子。え?高くて買えませんよ、アマティとか。楽器博物館としては、Dantyo夫婦の元縄張り、浜松の博物館の方が断然展示品数が多いですね。

イタリアはやはり商人の町なのか、音楽の匂いは思ったほど無いのが少し残念でした。
さて、ダビデ君パンツも購入したし、午後からは電車に乗ってピサへ。勿論、斜塔登頂のためです。登ってみると本当に、だいぶ傾いています。そうそう、電車といえば。チケット買ったのに、それに打刻することを忘れて乗り込んだところ、いきなり車掌に罰金一人5ユーロとられました。とほほ。
さて、最後のディナーはヴェッキオ橋のたもとの食堂。ここは今まで食べたイタリアンで一番おいしいお店でした。Dantyoのクラリネットの先生曰く、トスカーナ料理を勉強している人は必ず食べに行く店だそうです。ハウスワインも一人4ユーロで飲み放題。開店直後よりものすごい混雑でしたが、奇跡的に待たずに席も取れ、ラッキーでしたね、ふう様。

10/16:フィレンツエの空港からローマ乗継で関空へ帰国です。この旅行、ベビーカーは一切使わなかったので(実際それで正解でした。)、パパンは全身筋肉痛です。結局最後まで日本時間だったふう様に、ママンは時差ぼけ以上の睡眠不足で帰りは爆睡。そのほかの従者たちはゲームに夢中で、ふう様のお世話は、、隣の席の大阪のおばちゃんがしてくれてました。すみません。
こうして無事一行は沖縄へ戻ることができましたとさ。
いやあ、本物を見て、感じるのって、とても大事ですね。この体験が我々の音楽の肥やしになりますよう、精進しなくてはね。最後にふう様より。「みなの者、来年はルツェルンじゃー!」

ふう様イタリア視察の旅
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